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ネ’申の知恵と世俗の知恵

Rabbi Bernstein Mosheの記事翻訳シリーズです。今回もハヌカに関係したお話です。


 2023年の秋も終わりに近づいている今、アメリカやヨーロッパの学者や学生たちが、反ユダヤ的な虐殺計画を支持するテロ勢力による残忍なユダヤ人の大量虐殺を軽視し、正当化し、さらに称賛しているのを見るのは憂慮すべきことです。

 下院教育労働委員会は、アメリカの一流大学3校の学長に対し、「ユダヤ人の大量虐殺を主張することは、いじめや嫌がらせに関するあなたの大学の行動規範に違反しますか?」という単純な質問をしました。残念ながら、誰も明確に「はい」と答えることができませんでした。私たちは自問しなければなりませんどうしてこれほど多くの優秀な人々がこれほどの間違いを犯してしまったのでしょうか? 私たちはまず、学術界がどこで正しい道から逸脱しているのかを理解する必要があります。

 それぞれの時代において、教育を受けたユダヤ人は 2 種類の知恵を調和させることに取り組んできました。私たちのトーラーの神聖な知恵と外国文明の世俗的な知恵という2種です。この話の筋では、古代ギリシャの哲学者たちが特に注目に値します。ハバッド学派の創設者であるリアディのラビ・シュネウル・ザルマンは、彼自身も数学、天文学、その他の世俗知識の分野に精通していました。

 聖なる神殿の汚れていない油はネ’申の知恵を象徴しています。これは、当時ヘレニズム文化の世俗的な知恵によって汚染されてしまっていました。ハスモン朝の勝利は、隠されていた純粋な手つかずの油の入ったフラスコを発掘することで頂点に達しました。この油は点火され、奇跡的に8日間輝き続けました。ネ’申の知恵は勝利を収めただけでなく、前例のない高みに到達しました。

 これが学術機関が分かていく分岐点です。ここで彼らは失敗しました。彼らはトーラーとノアの 7 つの法のネ’申の知恵を受け入れることができませんでした。この時点で、これらの機関は、ノアの 7 つの法に概要が示されているネ’申の知恵よりも、世俗の知恵、つまり人間の経験や知性に由来する知識、つまり学問や科学の分野でしばしば強調される知識に重点を置き始めました。

 ハヌカの物語は、自然な知性の贖い出しの物語です。それは、ノアの七つの法に代表されるネ’申の知恵に対しては私たちの理性は無に等しいことを強調し、世界を完全な贖い出しに近づけます。

【※】本和訳は誠実に和訳しましたが、日本語を読むことができ、戒律を守る生活をしている敬虔なユダヤ人から承認を受けた訳ではありません。その点はご了承ください。

【※】英語で言うところのG-dを他の神から区別するために「ネ’申」と訳しました。また、英語で言うRedemptionを「贖い出し」と訳しました。



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