BH
去る6月18日、ハバッドハウス京都にて、ラビの指導のもと正統派ユダヤ教に適合する形で、また、モーセのトーラー(ユダヤ聖伝)、特にそのノアの法に関して誓いを立てる形で、日本人カップルの結婚式(ノアの子ら向け結婚式)が執り行われました!
なんとめでたいことでしょう!
今回はじめてのノアの子ら向け結婚式が成功したことで、ハバッドハウス京都ではノアの子らの皆さんへ結婚式サービスをご提供できるようになりました。永遠の唯一の神の名のもとに夫婦関係を誓いたい、新たに結婚されるカップル、すでに夫婦生活を営んでいらっしゃるカップル、ぜひみなさんご検討ください。
世界を創造した善なる唯一の神は、ユダヤ人だけでなく全人類を覆っています。
創造主はその永遠の教えを、ユダヤ人を通して人類に伝えました。
トーラーにある非ユダヤ人向けの教えを「ノアの法」と呼びますが、ユダヤ人だけでなくノアの子ら(非ユダヤ人)も唯一の神の下で一緒になって善行を積み、メシアの到来を早めることができるよう、ノアの法をユダヤ社会外に紹介することはとても大切なことです。
新郎新婦は結婚式で以下のようにノアの法について宣言しました。
「 虹は、創造主がノアとの契約を通して、創造主の道に立ち返る機会を人類に与えると約束した証です。創造主は、モーセとイスラエルの民を通して、以下の7つの戒律を再び全人類に伝えました。
一.性的不道徳をするなかれ;倫理と道徳は何でもありの自由を目指すことではありません。
一.人を殺すなかれ;人は創造主の似姿であり、これを損なうべきではありません。
一.盗むなかれ;創造主の配分したものを不法に犯してはいけません。
一.偶像を崇拝するなかれ;神を選ぶことは自分を神の位置に据えることになってしまいます。
一.冒涜をするなかれ;私たちを作った創造主は、感謝こそすれ冒涜してよい存在ではありません。
一.生きたままの動物からとられた肉を食べるなかれ;不要な苦痛を動物に与えず、創造主の作りたもうた被造物をいつくしむこと。
一.正義の法廷を立てよ;秩序ある社会は倫理が実効的な存在であるために必須です。
私たちは以上を心に留め、善良な道を精一杯歩んでいきたいと思います。」
以上のように、ノアの法は人にとって非常に基本的で、しかし基盤をなす道徳です。
結婚式の様式について、「創造主と婚姻関係にある」と称されるユダヤ人にのみ許された儀式はあるものの、ユダヤ民族成立前、つまりモーセとイスラエルの民がシナイ山で創造主の教えを啓示されたより前に既に義人たちによって行われていた結婚の儀式は、全人類がおこなってよいものです。例えば、ベールをかける儀式、婚約の天蓋、ケトゥバ(結婚契約書)などです。ノアの子ら向け結婚式はこのような枠組みの中で開催されます。
創造主が引き合わせ、創造主の道を歩むことを誓ったお二人に大いなる祝福がありますように。
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